呼吸器内科悪性胸膜中皮腫

概要

過去におけるアスベスト吸入に関連した悪性胸膜中皮腫は今後も増加することが予想されますが、当科では積極的に本疾患の診断・治療を行っております。

診断

胸水検査または胸膜生検で行います。以前は手術室で全身麻酔下に胸腔鏡検査を行うことにより診断していましたが、最近は内視鏡室で局所麻酔下に内視鏡を挿入し組織採取する方法(局麻下胸腔鏡検査)を行うようになり、より低侵襲になっております。また、生検検体採取方法も当院独自の手法を開発するなど、正確、的確な診断を目指し改良を重ねています。

治療

病期の進行などにより異なりますが、手術(胸膜剥皮術、胸膜肺全摘術)、抗癌剤(ペメトレキセドを中心とした点滴治療)など、個々の状態に合わせて選択しています。