- 姫路医療センター附属看護学校
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学校案内
学校案内
本校の魅力
姫路医療センター附属看護学校は、開校から70年以上の歴史を持ち播磨地域の中核的な存在である姫路医療センターの附属という看護を学ぶには最適の学習環境を誇っています
1学年1クラスの少人数制、医療現場で活躍する優れた講師陣による学びは
命を重んじ、思いやりをもって看護に従事できる人間力
科学的根拠にある看護を行える実践力を育むもの
同時に、生涯を通して看護の専門性を追求し続ける力を育成します
本校の施設・設備
教育理念・目的・目標
教育理念
1)生命尊重と思いやりを基盤とした人間性豊かな人材の育成
2)看護を科学的に実践できる能力の養成
3)専門職として生涯看護を探究し自らを磨き続ける態度の醸成
教育目的
看護師として必要な知識及び技術を教授し、独立行政法人国立病院機構及び社会に貢献しうる有能な人材を育成することを目的とする。
教育目標
- 尊厳を持つかけがえのない存在としての人間を全人的に理解できる
- 人間の心身の調和状態と環境とのダイナミックな相互作用を理解し、 対象とのケアリング的関係性を形成できる
- 人々の健康レベル向上に向けて、看護を科学的に実践することができる
- 複雑な社会と多様な価値観を認識し、倫理に基づいた看護を実践できる
- 保健・医療・福祉システムと看護及び多職種の役割を理解し、チームの一員として連携・協働できる
- 専門職業人として生涯にわたって看護を探求し、自らを磨き続けることができる
アドミッションポリシー
- 誠実で人を尊重できる人
- 人に関心を持ち、人との関係を築ける人
- 豊かな感性を持つ人
- 探究心を持ち、自ら学習できる人
- 自分の健康管理ができる人
ディプロマポリシー
- 看護の基本となる豊かな人間性を持ち、医療人としての倫理の本質を理解して、その倫理観に基づいて行動できる
- 対象を全人的に理解し、対象とのケアリング的関係性を形成できる。
- 問題解決能力を身につけ、科学的根拠に基づいて看護を実践できる。
- 保健・医療・福祉チームの一員として看護の役割を理解し、責任が果たせる態度を有する。
- 看護という職業をとおして、三塚らを磨き続ける態度を有する
- 問題発見と課題解決に向けて、主体的に取り組み、他者と協働できる態度を有する
カリキュラムポリシー
Ⅰ.各分野の考え方
Ⅱ.科目の設定及び設定理由
学校沿革
本校は厚生省(現在の厚生労働省)所管のもと、昭和23年4月に国立姫路病院に付設して創立され、70年の歴史をもちます。
平成16年4月1日、国立病院・療養所が独立行政法人国立病院機構に移行したことに伴い「独立行政法人国立病院機構姫路医療センター附属看護学校」と名称を変更しました。
※課程・学科:看護専門課程・看護学科(3年課程)
※入学定員:40名
令和4年8月2日、学校設立以来の文書を整理中に大発見がありました!
第2回生総代の方が戴帽式で答辞された奉書紙です。戴帽式を迎えた感謝の言葉とともに、「人命を護る尊い使命が私達の雙肩と自覚いたします時に、この道を選びました事を新しい生甲斐と見出し、心から満足を覚えるので御座います」と看護師の使命を、さらに、「キャップに意味づけられた奉仕と謙遜の精神を肝に銘じ、今日のこの感激を生涯忘れる事なく、又、諸賢より賜ったお言葉は私達の脳裏に深く刻まれ、永久に私達を導いてくださることでございませう」と、今後の決意で締めくくられています。昭和24年ですので戦後間もないころであり、当校の創立当初に学ばれ、ご活躍された先達の礎のもと、今の私達があることを感じます。また、使命と決意は今の学生にも通ずるものがあり、今後に引き継いでいきたいと思います
校歌の譜面
令和4年8月5日、戴帽式答辞に引き続いて、校歌の譜面が書類のなかから発見されました。式典でピアノ伴奏される校歌ですが原譜がいつからか不明となっておりました。今回の発見で原譜通りの校歌が演奏できるようになり、楽しみにしています。
《校歌について》
学校創立期に、学生の中から「校歌がほしい」という声が高まり、文化部が全学生へ応募を募り、姫路市在住の詩人『初井しづ枝先生』に選んでいただいたものを、最終的に学生と学校関係者で2回生『小河スミ子さん』の詩を校歌として決定した経緯があります。
作曲は当時、音楽の講師『守安省先生(県立東高校)』にお願いしたものになります。
教員の取り組み
学校は8月31日まで夏休みですが、各学年数名の学生は自主学習のために自主的に登校しています。教員はこの機会を利用して研修等に参加し、スキルアップへの取り組みや病院薬剤部との連携で学校の公開などに取り組んでいます。一部を紹介いたします
《8月1日》薬学部学生への研修
姫路医療センターに実習に来ている薬学部学生さん6名を対象に看護学校教員による「バイタルサイン測定」「点滴滴下調整・筋肉内注射」「褥瘡処置」のミニ講義と演習を行いました。
研修内容は7月下旬にリハーサルし、全教員が内容をチェックし、準備をしました。薬学部5年生の方がどのようなスキルや知識を持っていらっしゃるのか、当初は戸惑いもありましたが体験を伺いながら研修を進めました。新型コロナウィルスワクチン接種の役割も薬剤師に求められている社会事情を踏まえ、筋肉内注射をモデル人形で体験していただきました。看護学生とは違う面があり、教員としても学びになりました。
看護教育において多職種連携の教育が重要視されており、当校でも強化している内容なので、今後に今回の研修体験を活かしていきたいです。今年度はあと2回実施予定です。
《8月2日》生活支援論の研修2回目
新カリキュラムの新たな科目で設定した生活支援論の教授内容を検討する中で、教員も物理学をもう一度学習する必要を感じ、当校講師の高見先生に依頼したところ快諾していただき、昨年から夏休み期間中に3回シリーズで研修を設けました。今回の研修はエネルギーに関する内容でした。エネルギーの概念の範囲が広いことに驚きましたが、例えば、アネロイド血圧計を使用するのに測定値の単位はmmHgでよいのか。アンプルやバイアル内の圧力、真空採血管はなぜ一定量をとることができるのかなど、新たな視点で基礎看護技術に活用する物理学を学ぶことができました。それだけでなく、高見先生が生活支援論で教授される内容について、各教員が受け持つ授業との関連で、ここを強調して関連付けて欲しいなど自由にディスカッションすることができ有意義な4時間でした。次回は点滴ラインのプライミングに活用する粘性などだそうで楽しみにしています。
《8月25日》生活支援論の研修3回目
3回目は流体で液体と気体についての研修内容でした。ベルヌーイの定理やパスカルの原理・静水圧などを学びました。ベルヌーイの定理を注射の場合に使う例で、1gwの小さい力で注射器の内筒を押しても秒速30㎝で薬液が先端から飛び出すというところは体験から定理を納得することができました。
今回で最終回となってしまいましたが、毎回、先生の人柄や物理学に対する熱意が伝わってきて、楽しい研修でした。また、新しい科目の教授内容についても先生と相談できたことも大きな収穫となりました。
《8月24日》リフレクション研修
令和4年度75回生より新カリキュラムが運用されています。そのなかで新しい科目「リフレクション」が設定されています。看護におけるケアリングの意味と価値について、その概念や関連する理論を学び、看護実践を通して看護におけるケアリングの本質について探求するという科目目的で専門分野基礎看護学に位置づけられ、2年次に履修します。
今回、教員のリフレクションに関する教育実践力を向上する目的で、同じく「リフレクション」を科目立てしている相生市看護専門学校と合同研修を開催しました。
研修ではリフレクションについての基本を学び、演習で他者のリフレクションから意見交換することができました。同じ科目がある学校が合同研修することで交流も持つことができ楽しい体験でした。貴重な機会の場を持たせていただいた相生市看護専門学校の副学校長はじめ教員の皆様ありがとうございました。