泌尿器科腎盂尿管がん
膀胱がんと同様肉眼的血尿で発見されることが多く、喫煙が重大なリスク因子となり、50-70歳代の男性に多い傾向があります。診断は尿細胞診検査、超音波検査やCTに加えて、尿管に管や細い内視鏡を挿入する逆行性尿管造影や尿管鏡検査などを行い総合的に判断します。治療は転移を認めない症例に対しては原則として患側の腎尿管全摘を行います。当院ではほとんどの症例に対して鏡視下に実施しています。残念ながらすでにリンパ節や肺、肝、骨など遠隔転移を認める場合はシスプラチン及びゲムシタビンを中心とした抗癌剤治療を行います。化学療法が著効し、画像的に消失した症例においてはその後、根治をめざした手術療法を検討する場合もあります。それ以外の症例でも、QOLを保ちながら生存期間の延長を期待します。